体が重くてだるい原因は、実は思ってもいないところにあったりするんじゃよ。
今回は、「最近なんでかわからないけど体が重い、だるい」と感じている人、必読じゃ。「だる重」の原因と対策を紹介するぞい。
体が重い、だるいのはどうして!?
体力を使うようなことをしたわけでもなく、風邪などで体調を壊しているわけでもなく、これといって思い当たることがないのに体が重い、だるい、と感じる日が続くことってありませんか?
若い頃はちょっとくらい夜ふかししても、深酒してしまっても「だる重」とは縁がなかったのに、年とともに謎の「だる重」に悩まされる人は多いと思います。
「だる重」の原因は、意外なところにあったりするんですよ。まずはその原因をみていきましょう。
➀睡眠
睡眠時間が足りていなければ当然疲れが取れずに体が「だる重」になります。
でも、ちゃんと睡眠時間を確保しているのに、「だる重」が取れないと感じている人もいますよね。
ここで大事なポイントは、必要な睡眠時間は個人差があること、そして睡眠の質が悪ければ睡眠時間が長くても疲れや「だる重」が取りきれないこと、の2つです。
「大人なら6~7時間寝れば充分」と決めつけていたりしないでしょうか。
でも、大人の平均的な睡眠時間が、あなたにとって最適な睡眠時間とは限りません。
日中の強い眠気や「だる重」な症状が取れない日が続いていたり、休日に普段よりも2時間以上長く睡眠を取らずにはいられない人は要注意。
日ごろの睡眠が足りていない可能性があります。
また、極端に寝つきが悪かったり、夜中に何度も中途覚醒してしまったりする人は、質の良い睡眠が取れていない証拠です。
こういった人は長い睡眠時間をとっていても「だる重」が抜けきれません。
②食生活
主食中心の食生活や、栄養バランスのとれていない食生活が続くことも「だる重」の原因になります。
主食ばかりの食事だと、お米やパン、麺類などの炭水化物に含まれる「糖」の取りすぎで血糖値が一時的に急上昇し、その後急降下します。
これによって、どっと体が重くだるく感じることがあります。
食事の後に、強く「だる重」になる人は炭水化物が原因になっている可能性があるんですよ。
また、栄養バランスが偏って必要な栄養素が不足している状態が続くと、体の代謝力が落ちて老廃物が体外にうまく出せなくなってしまいます。
これも「だる重」の原因となります。
③ストレス、不規則な生活などによる自律神経の乱れ
日々の生活でストレスが過剰にたまっていたり、不規則な生活を送っていると、自律神経が乱れて体に様々な害を及ぼします。
不眠やホルモンバランスの乱れなどの不調を引きおこし、自律神経失調症になってしまうこともあります。
「だる重」も自律神経の乱れによる代表的な症状の一つです。
④運動不足
座りっぱなしの仕事をしている人や、家に引きこもりがちな生活をしている人など、1日中ほとんど体を動かさないでいると、どんどん体力が落ちてしまいます。
体力が落ちてしまうと、風邪や病気などに対する抵抗力が落ちたり、ちょっと動いただけでも疲れやすくなり、体が常に「だる重」の状態になってしまいます。
現代人にはどれもこれも当てはまることが多いと思うのじゃ。「だる重」は現代病と言ってもいいかもしれんのう。
それじゃあ、「だる重」を少しでもとり除くにはどうすればいいのか、次はそれをみていくぞよ。
「だる重」に悩んでいるならまず見直すべきは睡眠から
体が重い、だるい、と感じたら、まずは良い睡眠をとることから始めてみましょう。
睡眠を見直すことは、結局のところ「だる重」の原因となっている前項の➀~④を改善することにもなるんですよ。
自分に合った睡眠時間を見つけて、朝まで熟睡できるような質の良い睡眠をとるのが理想です。
自分に合った睡眠時間については、前項➀でもご説明しましたが、眠気や「だる重」が取れない日が続き、休日に普段よりも2時間以上長く睡眠を取らずにはいられない、という状態から抜け出すこと。
急に睡眠時間を増やすと体内時計が狂ってしまう原因になるので、毎日5分くらいづつのペースで徐々に睡眠時間を増やしてみましょう。
休日の寝だめをやめて、毎日の睡眠時間は一定にすることが最終目標ですよ。
そして、質の良い睡眠をとる方法も同時に考えなくてはいけません。
質の悪い睡眠をとり続けている状態では、自分に合った睡眠時間を見つけることはできないのです。
睡眠の質を上げるには色んな方法があります。
以下の方法を参考に、できることから取り入れてみてくださいね。
睡眠の質を上げるには?
睡眠環境を整える
睡眠環境を快適に整えることで、睡眠の質はぐっと良くなります。
これを機に寝室全体を見直してみましょう。
自分に合った寝具にチェンジ
体に合わないマットレスや枕などの寝具は、知らず知らずに首や腰、肩など体の負担になっていることもあります。これでは良い睡眠はとれません。
硬さや高さ、形状なども様々なので、寝具専門店に相談してみるのがおすすめですよ。
また、布団やシーツも気候に合わせたものに定期的に変えましょう。素材感や肌触り次第でも快適な睡眠につながります。
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体内時計を光でコントロール
睡眠の質を上げるなら、体内時計を整えることは必要不可欠です。
夜はできるだけ部屋を暗くして就寝し、朝は起床後すぐにカーテンを開けて日の光を浴びましょう。
光のオンオフによって体内時計は整います。
騒音をシャットアウト
隣で寝ている人のいびきがうるさかったり、深夜の道路工事の騒音が聞こえてくると、当然のことながら熟睡の妨げになってしまいます。
耳栓をしたり部屋を移って対策しましょう。
温度と湿度も快適に
寝室の温度や湿度が不快だと、良い睡眠をとれるはずもありません。
夏は部屋を涼しく湿度を低く保つため、苦手でなければエアコンをつけっぱなしにすることも必要です。
冬は寝室や布団内を暖めたり、加湿器を置いたり濡れたタオルを干して加湿しましょう。
生活習慣の見直し
普段何気なく過ごしている日々も、一歩立ち止まって見直してみることが必要です。
ちょっとした生活習慣が、睡眠を阻害して「だる重」を加速させているかもしれません。
食事
1日3回の食事の時間を、毎日一定にすることは体内時計を整えることにつながります。
体内時計を整えることは自律神経を整えることでもあります。
毎日忙しく働いていて、どうしても就寝時間間際に食事をとることになってしまうような場合は暴飲暴食を避け、消化の良い食べ物を軽くとる程度にしましょう。
就寝時に食べたものが消化されている途中だと、胃や腸が活発に働いている状態なので熟睡しにくくなります。
これは、胃や腸などが休んでいる時のほうが睡眠を司る「副交感神経」が優位になるためです。
寝つきが良くなるからと、寝酒を習慣にしている人もいるかと思いますが、これは実は睡眠のためには良いことではありません。
アルコールは消化される途中で脳を覚醒させてしまう作用があるからです。
夜中に目が覚めやすくならないために、アルコールは就寝3~4時間前くらいまでにしておきましょう。
コーヒーなどのカフェインが多く含まれる飲料も脳を覚醒させてしまうため睡眠の妨げとなります。とくに寝つきが悪くなってしまうため、午後4時以降のカフェイン摂取は控えましょう。
入浴
良い睡眠をとるために、就寝1時間前くらいまでに40℃程度のぬるめの湯船にゆっくり浸かってリラックスしましょう。
心身ともにリラックスし、体が温まった後に深部体温が下がることで、寝つきを良くし熟睡しやすい状態になります。
運動
適度な運動も質の良い睡眠につながります。
ウォーキングや軽いランニング、水泳、プールでのウォーキング、ストレッチなど、無理なく続けられるものを行いましょう。
筋肉痛になってしまったり、運動をすること自体がストレスになってしまっては睡眠には逆効果なので、激しい運動をする必要はありません。
積極的に歩いたり、エスカレーターやエレベーターを使わず階段を使うように心がけたり、日常的に少しづつ運動を取り入れてみましょう。
適度に体を動かすことは睡眠や健康のために良いだけでなく、心をスッキリさせストレスを緩和させる働きもあります。
なるほど~、「だる重」をなんとかするためにはまず睡眠を考えることが大事なんですね。たしかに自分に合った睡眠時間て意識したことなかったし週末寝だめすればいいと思ってました。
そして良い眠りのためには睡眠環境と生活習慣の見直しが肝心…簡単なことばっかりだから、早速できることから色々やってみます。
うむ。睡眠環境と生活習慣を見直すことは心身の健康のためにも大事じゃ、是非ともできることからやってみてほしいのじゃ。
ただし、寝ている間に何度も呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」や、ストレスが重なり「自律神経失調症」、「うつ病」などの病気の可能性がある場合は、早めに医療機関を受診することも重要じゃ。
「だる重」や質の悪い睡眠の裏には病気が隠れている場合もあるからのう。